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治療中の痛みについて 〜麻酔の痛み〜
歯医者が苦手な理由によく挙がるのが「痛み」です。
今回は「麻酔の痛み」についてです。
痛くない治療のために、当院で気を付けているポイントを3つ書きたいと思います。
①いつ、何をされるのかわからない恐怖・痛み
②麻酔の針を刺す時の痛み
③針を刺した後の麻酔薬を注入する圧力による痛み

【①いつ、何をされるか分からない恐怖・痛み】
麻酔の針を刺入する時に、いきなりチクっと刺されたらビックリしますよね。
麻酔をする前に、事前に心の準備をすることで恐怖・痛みが和らぎます。
当院では麻酔前に以下のような説明を行っています。
・痛みの程度→「歯科の注射の針はとても細く痛みが少ない(インフルの予防接種より痛くない)」
・痛みの回数→「最初に1回チクッとします。あとは麻酔が効くのでほぼ痛みはなし(1回で終わり)」
・痛みのタイミング→「これから少しチクッとするかも知れないです→(チクッ)」
事前に心の準備をしておくと、想像しているより痛くない・怖くない麻酔になります。
【②麻酔の針を刺す時の痛み】
麻酔する時に実際に感じる痛みは
・針を刺す時の痛み
・針を刺した後の麻酔薬を注入する圧力による痛み
の2種類があります。
患者さんが麻酔が痛いと訴える主な原因は、2つ目の麻酔薬を注入する圧力によるものです。
先に針を刺す痛みについて説明します。
針を刺す痛みは針の太さが関係します。
歯医者で使用する注射針は、採血や予防接種などで使用される針よりももっと細いものです。
個人差はありますが、針を刺す痛みはそんなに痛くない事が多いです。
また、痛みが苦手な方には針を刺す部分に、事前に表面麻酔(塗る麻酔)を塗ること針を刺す痛みをかなり小さく出来ます。
【③針を刺した後の麻酔薬を注入する圧力による痛み】
多くの患者さんが麻酔が痛いと訴える原因は、この麻酔薬を注入する圧力による痛みです。
麻酔薬を注入する圧力による痛みは、単純に麻酔薬を一気に入れるか、ゆっくり入れるかで決まります。一気に麻酔薬を注入すると、針を刺している部分に強い圧力がかかるため痛みが出ます。
という事は時間をかけてゆっくり丁寧に麻酔すればそんなに痛みは出ないのです。
じゃあ、毎回ゆっくり丁寧に麻酔すれば、麻酔って痛くないじゃん。と思うかも知れませんが、これが難しいところです。「麻酔薬を注入する圧力の痛み」の問題の本質は
「歯医者がゆっくり丁寧に麻酔をする時間が確保しづらい」事です。
麻酔が痛い痛くないというのは、技術の問題というよりは、そこに時間を割けるかどうかで決まります。
歯科医院では、限られた時間の中で患者さんの治療を行うため、時間に追われる事があります。
麻酔をゆっくり丁寧にやると3~5分ぐらいかかります。患者さんに少し痛みを我慢してもらって一気に麻酔すれば1分で終わります。ほんの数分の違いじゃないかと思うかもしれませんが、この数分に追われているのが現実です。
麻酔→虫歯の除去→歯の形の修正→型取りや詰め物。一連の治療の流れで、虫歯の除去や歯の形の修正などに充分な時間を割きたいと考えると、時間を短縮しやすい所は麻酔の部分だったりします。
急いでいる場合、患者さんに少し痛みを我慢してもらい一気に麻酔しようとなるのです。
当院では出来る限り、ゆっくり丁寧に麻酔をしています。なぜなら私自身が治療の痛みが苦手だからです。自分が歯科治療を受ける時は緊張で全身に力が入って、治療後どっと疲れます💦
また、出来る限り時間に追われないように、患者さん1人1人の診療時間を十分に確保する事を心掛けております
⚠︎一生懸命痛みの少ない麻酔を心掛けておりますが、それでも麻酔の時に痛みがあったり、診療時間が押してしまいバタバタしてしまう日もあります。。。
もし麻酔でお痛みがあったら申し訳ありません🙇
